文庫化で出会った本 [読む]
本屋さんで本を選ぶ基準としては 装丁、って大きいですね。
気付かなかったのは置いてある場所も大事だったということ。
児童書のなかにあったら出会わなかったかもしれないけれど
文庫化されたことで手に取った本たち。
題名から漂ってくる妖しい雰囲気・・なんてものにもかなり反応。
もののけ好きとして これはあまりにストレートだろう!と思ったものの
結局購入したのがこれ。
「妖怪アパートの幽雅な日常」香月日輪 講談社文庫
天涯孤独の少年が入居したアパートは、妖怪と変わった人間ばかりが
住んでいて、彼はそこでとある修行をしつつ成長して行く・・のですが、
いろんな悩ましさも乗り越えて、めまぐるしく楽しく面白いのです。
こんなアパートに住みたい。
何よりまかないの るり子さんのお料理を食べたい!と思わずにはいられません。
るり子さん・・手だけなんですよ。 なのに、可愛らしくて・・大好き。
文庫化されているのは現在5巻まで。
同作者の「僕とおじいちゃんと魔法の塔」もなかなか面白いです。
あっという間に読めてしまうのが残念だけど・・通常版を横目で見つつ
続編の文庫化を待っています。
今どきは「コンビニ」も題名になるのか、とちょっと驚いたのが
「コンビニたそがれ堂」 村山早紀 ピュアフル文庫
以前から好きな 装画の早川司寿乃さんの絵にも惹かれて購入。
大事な探し物がある人だけが辿り着けるコンビニ たそがれ堂。
そこにいる店長は実は・・?
児童文学として書かれた物語ですが、昨今の児童書は昔と違って
いじめ、ひきこもりや 死 などがずっとストレートに描かれているんですね。
優しい文体だけれど、この本の中の「人魚姫」なんかは ちょっと怖かったくらい。
2巻出ていますが、思わず泣けたりするので電車で読むのは注意が必要かも・・
同じ作者の「カフェかもめ亭」も 同じ街を舞台にした素敵な物語です。
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