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『花豆の会』へ [出かける]

 22日、目白の日本女子大学 桜楓2号館で開催された
『花豆の会の集い』に参加してきました。

花豆の会、とは 童話作家  安房直子さんの世界を次の世代に語り継ごう
本や絵本を残そう、との主旨のもと 有志の方々が集って運営されている会です。

 私は今回2度目の参加。
今回は私にとって忘れられない本『北風の忘れたハンカチ』の朗読と
その挿絵を描かれた 牧村慶子さんのお話が聞けるというので
これはどうしても行かねばと楽しみにしていました。

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 子供の頃に読んだ本のなかで、文章のひとことひとこと、
絵の一枚一枚が印象に残っている一冊が この『北風が忘れたハンカチ』

  ひとりぽっちでさびしくて、音楽を教えてくれる人を待っているくま。
  ちゃんと教えてもくれないのに、くまのだいじなたべものを、お礼にと
  持っていってしまう北風のだんなとおかみさん。
  けれど最後に来た北風の女の子は・・

朗読をしてくださった、秋元搖さんの、あたたかく澄んだ声で
最初の一声からすうっと世界に惹き込まれ、 その情景や 全身が青い北風や
くまのひとことひとことを覚えているのに驚きました。
目をとじて聴いていると、牧村さんの絵で、くまやおんなのこが動くのです。

 この本は、絵の仕事がしたいと思った最初のきっかけだったかもしれません。
このなかにおさめられている、「小さなやさしい右手」という作品。
継母と姉娘にいじめられている少女を、まものの男の子が助ける話なのですが、
途中衝撃的なことがおき、まものは少女を恨みます。そして20年経って・・

このお話はかなりの衝撃でしたね・・そして、絵も。
いつか手元になくなってしまっていましたが、ずっと忘れられませんでした。
一度復刊されたそうですが、今はまた手に入りません。残念。

牧村さんは、その時の絵の話もしてくださって、ああそうだったんだな
だからこそ強い印象があるのかも、と納得しました。

 安房さんの作品、今は「きつねの窓」が教科書に載っているそうですね。
大好きな作品です。 安房さんのお話は、やさしく不思議なばかりでなく
かなしみ、も とても多く書かれている気がします。

「天窓のある家」「木の葉の魚」「ハンカチの上の花畑」
「あるジャム屋の話」「三日月村の黒猫」など 忘れられない話がたくさん。

子供だけでなく大人にもファンがとても多いのだそうです。
参加されていた方のなかにも 最近読みはじめて夢中になって、という方も。

安房作品を読んだことがない方、文庫本もあります。
でも、絵があるともっと良いかもです。

IMG_8491.JPG 
「春の窓」講談社X文庫

IMG_8488.JPG
「夢の果て」瑞雲社

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